忍者ブログ
テキサスの空の下、猫の事、学校の事、家族の事。。。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ヒューストンでは、アチコチに立ち寄ってきました。
ダラスからは四時間半の距離なのに、全く雰囲気が違う。
兎に角トロピカルな木々が多くてビックリ。
湿気の多いところだけど、私はとても気に入った場所でした。
立ち寄った中に、夫の母校もありました。

夫の母校はヒューストンにある、Rice University。 
南部のハーバードと言われている伝統のある学校。
彼は17歳の時に大学に入学して、五年でMBAまでとりました。
それも、デュアルメジャーとして経済学もとっていました。
その上、学費は全てスカラーシップで払い、
18歳の時から某会計企業でフルタイムで働き、自立して暮らしていたそうです。
その体力を考えたら、若いっていいなぁ~と思わせるお話です。 
そんなこと出来るのは、二十代だからこそ。

でも、アメリカにいると、特別お金に困った家庭ではなくても、
自分で大学のお金を払っている人も多いですね。
これは、アメリカ人の早くに独立したいという精神から。
このタフさに、私も若い頃感化された一人です。
夫も、お金に困っていた家庭ではなかったのだけれど、
早くひとり立ちしたい、早く親から独立したいという気持ちがあったそうです。
夫はよく、日本の学生をみて、日本の親たちはGenerous(気前が良い)だと言っていました。
確かに多くのアメリカ人からみると、そう写るのだと思います。

勿論、中には苦学生として頑張っている人も、日本に沢山居ますね。
私も、遅くまで大学に行かなかったのはその理由。
親は大学に行け、お金は出すからといっていましたが、
『何を学びたいのか』も確信していないまま大学に進む気もなかったし、
そんな自分に親が投資することが許せなかったタイプです。(意地っ張りともいう・爆)
ずっと親に反抗していた娘でもあったから、
反抗するけど、お金は出せとは言えなかった(^^)。
というか、『言いたいこと言うなら、やる事やってから言いなさい』といわれ続けたからかも。
何て意地悪な親だろうと腹が立ったこともありましたが、
今は、そういう教育をしてくれたこと感謝します。

だからこそ、27歳で大学に行ったときには、本当に『学ぶ』事がありがたかった。
自分で稼いだお金だからこそ、一分一秒も無駄にする気は無かった。
お金を稼ぐといことの大変さをしってからこそ分かる事は多い。
『学べる』ということは、当たり前の事じゃない。
学びたくても学べない人がこの世界には沢山いるということを知っていたから。
これは今でも同じ気持ちです。 

rice1.jpg










rice2.jpg









(写真はRice Universityのサイトから拝借しました。)

夫の通ったRice Universityは、想像以上に素晴らしい環境にありました。
『美しいキャンパス』だと噂には聞いていましたが、本当に美しかった。
イギリスではオックスフォード、ケンブリッジを見学してきたし、
ボストンではハーバードでESLをとったこともあったので、
美しいキャンパスは色々みてきましたが、Rice Universityが一番美しいと思えました。
私立なだけに、コジンマリはしていても、厳格な佇まい。
こんな環境で勉強できたなんて、夫がちょっと羨ましくなるほどでした。

PR
先週、久々にテレビドラマを見て泣いた。
TVジャパンの連続ドラマ、『芋 たこ なんきん』
作家の田辺聖子さんの半生を描いたもの。

一緒に居れば、いつもおしゃべりする事が絶えない
心底仲良しな夫婦だった彼女が、
夫に先立たれ、お葬式でも気丈にすごしていたのだけど、
家に帰り、いつもの晩酌の時間にちゃぶ台に夫の遺影をおき、
全くいつものように、遺影に話しかけていた時、
彼が居なくなった事が行き成り現実化して、泣き崩れた。

私たち夫婦も、これに近い夫婦仲。(思いっきりノロケですが、引かんでね)
結婚して11年経つけど、二人でいる時間は話が途切れた事が無い。
私たちはお互いの最大の理解者でありたいし、
最大の批判者でもありたいと思っている。
田辺聖子さんのご夫婦も、ただの傷のなめあい的な仲のよさではなく、
何でも本当のことを語れて、それでいて根っこからお互いに愛情を持っていた。

そんな私が、その最終回を見たとき、
彼女の悲しみが、どっしりと手に取るように伝わってきた。
他の誰もその代わりを務められないほどのBest Friendを無くした悲しみ。
私には夫をなくす事なんか想像できないほど、怖いことなのだ。

人種の違う結婚だったからこそ、
お互いから沢山のことを学べている。
私のアメリカにおいての差別経験から、
彼はそれを初めて自分のことのように感じることができた。
白人として、頭で分かっていても、心で『人種差別』なるものを
私を通して経験できた。

その逆に、私は所謂白人という人達が、
逆差別なるものを経験する事も学ぶことが出来た。
そして、彼らは有色人種たちをOffendしない言葉を使うために、
公の場では、とても神経を使うのだという事も知ることが出来た。
そして、彼が逆に日本で差別を受けた経験も目の当たりにした。

お互いが違うからこそ、学べた事が多い。
だからこそ、私は自分がもし逆にステレオタイプで見られたら
嫌だと言う心があるからこそ、

『アメリカ人ってさぁ』
『テキサスの人間ってさぁ』
『白人ってさぁ』

という人を括ってしまい、決め付けてしまう言い回しを
出来るだけ使わないようにしてきた。
私自身、

『日本人ってさぁ』
『東京の人間ってさぁ』
『アジア人ってさぁ』

という言葉を日本にいた外国人に聞かされたときに、
人括りにしてしまわれる事に違和感を感じることがあったから。

夫と色々な話を、隠すことなく正面から話せる事は
私の何よりもの宝物だと思う。

『芋 たこ なんきん』
を見ていて、夫婦の会話の大事さを改めて教えてもらった気がする。

今も、どんなに忙しくても、夫との会話の時間は大事にしている。
私のBest Friendである夫。
いつまでも、長生きして欲しいと思った。
HOME
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新コメント
(04/17)
(08/25)
(08/23)
(08/14)
(08/13)
(08/11)
(08/10)
(08/09)
(08/09)
(07/13)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
riel
性別:
女性
職業:
学生・主婦
趣味:
猫のお腹のにおいを嗅ぐこと☆
自己紹介:
40を過ぎて、博士修行に挑戦中。
バーコード
ブログ内検索
忍者ブログ [PR]
♥  素材提供:ふわふわ。り