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テキサスの空の下、猫の事、学校の事、家族の事。。。
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クラスメートの一人、韓国から来ているSが
この夏に他の学校へと転校することになりました。
大分と前に、彼女がそのことを最初に伝えてくれた時、
お互い電話で泣いてしまいました。
彼女もまた、私の博士課程生活を支えてくれた大事な人でした。
クラスの皆が、彼女の転校を残念がっています。
他のアメリカ人のクラスメートにも本当に好かれている人でした。

彼女とは、いい事ばかりではなく、色々あった仲でもあります。
まだまだ二十代の若い彼女に、
とある事で、一学期の時に苦言を呈したことがありました。
アメリカの学校に慣れていない理由もあり、
余り周りが見えていない状況だった彼女だったのですが、
それでも敢えて、彼女がこれからアメリカの学校で学んでいく以上、
知らなければならないルールなどを含め、きついけどはっきりと苦言を呈しました。
陰で、彼女を笑っている事も出来たでしょうが、
彼女の先の事をと考えたら言うべきだと思いました。

すると、彼女から即座にメールが返ってきたのですが。
これには本当にビックリさせられました。
若いのに、今まで色々苦労をしてきた子だと、その時理解が出来たのですが、
彼女のメールには、
『ありがとうございました。 貴女が私の間違いを示してくれなかったら、
 私は何も知らずに生きていくところでした。
  私に、間違いを正すチャンスを与えてくれた事に、心から感謝します。
 そして、私のために立ち止まって辛い事を伝えてくれた事、心から感謝します。』
というメールでした。 
中々言える事ではないでしょう。  本当に感心したのを覚えています。

それ以来、私たちは本当に良き学友であり、よき姉妹のような関係になっていきました。
私が彼女から学んだ事も本当に多くありました。
一番は、『素直な心』。
その素直な心は、沢山の事をまるで乾いたスポンジのように吸い取っていく力がありました。
彼女なら、これからも何処の学校にいっても沢山のサポートが得られるでしょう。

彼女にキツイけど真実を伝えた時、私は彼女を信じねばなりませんでした。
『人を信じること』って本当に容易いことではないのだと若い頃から感じることがあります。
特に、自分が部下を持って働き出した頃は、
人を導く役目の重さを痛感させられるたびに、
『人を信じる事』の大事さを勉強したのを覚えています。

それを教えてくれたのも、私の先輩であった人でした。
自分も、そうやって未熟であった頃に、沢山の人に育ててもらってきました。
その先輩は本当に厳しかった。
何で、こんなに厳しいのだろう。
何で、私の失敗にダメだしするんだろう。
何で、こんなにきつい事を言うんだろう。
何で、ここまで私に要求するのだろう。
何で、手助けしてくれないのだろう。

そういう不満が彼女に向かっていった矢先に、
他の上司から、その先輩が実は私にとても期待を掛けてくれている知りました。
冷たく感じていたのは、私のため、私の将来のために、
私が転んだとしても、自分で起き上がれる力が在ると信じていてくれたからでした。
キツイ苦言も、私の為でした。
彼女の方から、私に手を差し伸べてくれるのを待っていた私は、
『何て冷たい人だろう。 何て意地悪なんだろう』と思う時すらありました。
でも、真実は逆でした。

自分が人を指導したり育てる立場にたってみて、
一段と、その先輩の大きさに気がつかされたことがありました。
彼女にとっては、『優しい先輩』として私に何時も手を貸してくれていた方が
どれだけ楽だったことでしょう。
私の機嫌が良いように、優しい事だけを言うほうが、どれだけ楽だったでしょう。
部下に嫌われるのも覚悟で、『嫌ごと』でありながら、
でも真実を敢えて伝えてるほうがどれだけ労力が居る事か。

その時、先輩が私を信じていてくれたからこそ、
私に厳しくしていた事に気がついた私は、
彼女が私の将来を本当に心配してくれていた事にシミジミ気がつき
涙した夜もありました。
それまでは、『この先輩なんで自分から歩み寄ってきてくれないんだろう』と思っていた私が
初めて、自分からその先輩に歩み寄り、感謝の気持ちを述べた事があります。
その時の、彼女の嬉しそうな顔は忘れられません。
若い頃は、無意味なプライドが邪魔をして、自分から歩み寄りなんて思えないものですが、
それが出来るかどうかで、その後の人生が変わってしまうのだと思います。

その逆に、良い事だけをいって近づいてくる人も世の中には沢山います。
なぜなら、そのほうが楽だから。
その先輩のお陰で、私は誰が自分の事を本当に思ってくれているかを
見回す努力ができるようにはなっていきました。

きっと、子育てもそういう事なのだろうなぁと思います。
他人は陰で笑っていればいいけれど、親だからこそキツイ事をいわねばならない。
その挙句、嫌われるなんて『親家業』はそんな事ばかりだ。
なんていう人も居ましたが、
愛が在るからこそ苦言を呈する親を、逆恨みして終わる子どももいるのでしょう。
そして、その親の愛の大きさに気がつく時、もう遅かったという事が多々あるのでしょう。
でも、それも成長の過程。 遅くても気がつけば良いのだと思います。

子どもが居ない私ですが、若い人とお付き合いする時に、
出来れば、私の先輩のように、その人を信じて本当の事を話せるようにしています。
そして、その時理解されなかった事でも、いつか気がついてくれるだろうと信じることにしています。
(きっと、親である皆さんも、日々そういう事の繰り返しなのでしょうね。 親業には本当に脱帽です。)
信じるからこそ、ある程度以上は、余り自分から手を差し伸べないようにもしています。
自分の力で立って、自分から歩み寄ってくれる事も期待します。
信じていれば、その時わかってもらえなくても
時間がたった時、私の真意を理解してくれれば良いと思います。

アメリカには、そんな人生の先輩的な関係は無いと思われがちですが、実はあるんです。
”Mentor”と呼ばれていますが、直訳でいうと、『忠実な助言者』、『指導者』、そして『師匠』
会社や、何かの組織での正式なMentorもいますが、
私生活のなかで、色々自分を導いてくれる先輩的存在の人も含まれます。
こういう、自分を導いてくれたり、軌道修正してくれる人の存在は、こちらでも大事にされています。
若いうちは、沢山間違いを犯して当たり前。
だからこそ、その度に頼れる助言者がいることは大事なのでしょうね。

Tough love.
どうでも良い人であれば、一々面倒な事もいわないでしょうが、
大事な人であるからこそ、敢えて苦言も呈するのだと思います。
世間の親御さんたちも、皆さんそうなのでしょう。

話がずれてしまいましたが、転校してしまうSとのこの一年弱を思い返していました。
何処に行っても、素直に人のサポートを受けることが出来る彼女の心配はいらないでしょう。
あの時、敢えて伝えた私の苦言を受け取ってくれた事、
そして、私に色々なことを教えてくれた事、彼女にも感謝の気持ちが一杯です。
これからの成功を祈らずにはいられません。
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素晴らしい
お久しぶりです。Rielさんの頑張りを見ていると、私ももっと頑張らなくちゃと思いました。遅ればせながら、1発合格!おめでとうございます!!!周りのサポートに感謝できるRielさんも素敵ですが、やっぱりそれを合格できたのはRielさんの力。素晴らしいです。
そしてこの彼女。うっすら覚えています。でも、そういう苦言を素直に受け止め、感謝が出来る、そして先輩に感謝が出来たことで、その苦言の本当の意味を知っているRielさん、お二人とも(そしてその先輩も)素晴らしいなと思います。
私はかなりひねくれているので、苦言大嫌いです(苦笑)。でもちょっと頭を冷やさないとと思いました(恥)。親からの苦言に頭かんかんに熱くしている私ですから。。。
あとちょっと、あとちょっと。頑張ってください。

猫オーナーになったおずより
おず 2007/07/06(Fri)06:36:33 edit
無題
おずさん、
お久しぶりです。
おずさん、既にドクターでその上二人の子育てをしているのだから、
それ以上頑張らんでいいですよ!(^^)
ありがとうございます。 この試験は結構難関で山場なので、無事合格したことはホッとしています。

いやいや、私も若い頃は、特に親のいう事なんて聞けないタイプでしたよ。 でも、歳とってみてやっとその気持ちが分かるようになりました。

それでも、親でもない赤の他人が、自分のためにわざわざ苦言を呈してくれる事(意地悪じゃなく、本当にその人の為であれば)は感謝せずにはいられないですね。 他人だから、知らん振りで済む事に労力を掛けてくれるなんて、大事な存在だと思います。 私もその先輩の事は忘れられないですね。

頑張ります~☆

えぇぇぇぇぇ!!!!
なんと、猫オーナーに!!!!
さっそくサイトに遊びにいかなきゃにゃらない!!!(^^)
riel 2007/07/07(Sat)01:08:26 edit
今回も考えさせられたよ
人の間違いを注意することって、並大抵の勇気ではできないことだよね。
そうしてそれを素直に受け入れるというのも、これまた本当にすごいことだと思います。
リエルさんもSも、二人ともすごい。
すごいという簡単な言葉で片付けてはいけないのだけど、それしか思い浮かびません。

>他人は陰で笑っていればいいけれど、親だからこそキツイ事をいわねばならない。

これは、本当にそう。
外の社会に出て恥をかくのは親ではなく、子ども自身なのだよね。
だからどんなに嫌がられようとも、やっぱり正しいことは伝えていかなければ・・・と思います。
たとえ、それで衝突が起きようとも、すぐに子供が実行しなくても、信じて愛を持って接していれば絶対に分かってくれるときが来るのよね。
エム 2007/07/11(Wed)07:14:30 edit
子育て
そうだよね、自分も間違いを正されら時の若い頃の気持ちを覚えているから、それが必ずしも諸手を挙げてありがとうってかんじじゃないから。
でも、だからこそ、その人を大事な人と思うなら真剣に、本当の事を言わねばと思いました。
その時はキツイ事ととれても、後からそれが大事な事と分かれば良いかなって。

そうだよね、エムちゃんも子育てしていると色々考えるよね。
『親』って本当に大変な役目だと思います。
可愛いからって、何でもOKにしていたらだめだもんね。
可愛いからこそ、本当の事も言わねばならない。
うんうん、そうなだよね、社会にでて苦労するのは
子どもなんだから、親が本当の事言わなくて誰が言うかって事だよね。

ミニちゃんも、そんなエムちゃんの心を感じて
素直な可愛いお嬢さんに育つ事でしょう☆
riel 2007/07/13(Fri)01:08:02 edit
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