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テキサスの空の下、猫の事、学校の事、家族の事。。。
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今回のヴァージニアの事件、
日に日にいろいろな事が取り沙汰されて、
メディアでは、犯人が送りつけたビデオを毎日ながしている。
彼の家族の真っ暗闇の中に居るような苦しみを考えると、
またこのビデオを流し続ける事に不快感を感じてしまう。
被害者の家族も、加害者の家族も、きっと同じ暗闇に居るのではないだろうか。

この問題の多面性に、その原因について沢山のことが語られる。
きっとこの全ての多面なものがそろった時、
この犯罪が実際に成立してしまったのだろう。
拳銃を簡単に手に入れることの出来る社会、
移民のAcculturationの問題、
学校での苛めの問題、
貧富の差が激しい社会の問題、等々
全ての事柄が重なり合った時、この事件が現実化したのでしょう。

その中でも、私がSWのPh.D.生徒として
どうしても見逃せない事柄が移民の問題。
心理学系、そしてSW系の研究の中で、
昨今急に注目を浴びているのが、『1.5世』という人達。

1.5世とは、小さい頃に親の移住に伴って
母国から、ここアメリカへと移民してきた人達。
一世とは違い、自分の意志で移民してきたわけではない。
二世とは違い、最初からアメリカ文化が自分のメインの文化として育っていない。

そういう1.5世達の心の問題は多面に広がり、
とくに精神面の問題で研究される事が多くなっています。
多感な時期に、親の都合で他国に渡り、
行き成り違う言語を強要される学校へと送り込まれる。
その精神的苦労は大きいといわれています。
そして、自分が一体だれなのかとういうアイデンティティー問題も
二世の人達よりはるかに深刻な問題として抱えているという事です。

今回の犯人も八歳のときの渡米してきた移民の子ども。
高校のときに、発音のもんだいやらでイジメがあったという事も言われています。
決してだから彼を許さなければいけないという事ではなく、
この事件の背後に、こういう問題も隠れているという事を
メディアがもっと取り上げて欲しいと思っています。

1.5世達の研究文献の中での、これからの留意点について、
もっと彼らを精神的にサポートする環境が、
家庭、学校、そして同年代のサポートグループ等で整えられるべき
という事が多々書かれています。

この犯人も明らかに精神疾患を患っていた。
ヒューストンで起きた五人の子ども殺しのアンドリア、イェイツの時と同様に
精神疾患の治療が的確に成されていたか否かで
防げる犯罪も沢山あるという事です。

勿論人を殺してはいけない事だとは誰もが承知していること。
ただ、その事をただPunishするだけでは解決しない問題が多い、
そして解決しないがために、同じような事件が又起きてしまう可能性があるわけです。

同じ移民として、今回の事件は本当に沢山の事を考えさせられています。
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