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テキサスの空の下、猫の事、学校の事、家族の事。。。
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今回の事件で、アジア人学生の間に緊張が高まっている。
実際私も学校に言った時、そのことが頭を掠めていた。

グループプロジェクトの集まりがあったので、
早めにPh.D.ラウンジに行くと、
既にアメリカ人生徒のJ と L、そして韓国人生徒のSが来ていた。
空気は重いものではなく、その逆に何だかそのことには
触れてはいけないようなハイパーな空気が双方から流れていた。

私も暫く皆でプロジェクトの仕事をこなしながら、
授業が始まる前に四人で軽く夕食を食べに行こうと話し出す。
四人で私の車に乗り込んだ直後、私はカジュアルに切り出した。

『いやー、S達韓国人留学生は昨日から大変だったんじゃないの?』
できるだけ軽い感じで聞いてみる。
するとSもせきを切ったように、

『そーなの~、何だか悲しい事件だし、
 この事件には色々な多面な要素が入り組んでいて。。。
 犯人が韓国人だって事はショックで。。。』

と彼女がそこまで言うと、J と Lがすかさず、

『気にしちゃダメよS! メディアはおかしいわ。 
 だって、犯人は小さいときにこっちにきたわけで、ステイタスがどーだとしても
 移民の一人と変わりないのに。
 中には留学生だとか、外国人だとか強調しちゃうメディアがいるのよね。
   分かっている人は分かってるから、Sは気にしちゃダメよ!』

Ph.D.だから大人が多いので、そうなるだろうとは思っていたけど
中々頼もしいクラスメートだと胸をなでおろす。

その後授業中、グループワークをしていた時に、Sの携帯が鳴りっ放し。
Sがいうには、韓国の大げさな報道で、
韓国に居る友人たちが彼女の安否を気にしているらしい。
このどは、それを聞いたSBが、
『心配すんな! 俺たちはRetaliation(報復)なんかしないって友達にいっておきな!』
とちょっとブラックな、でもこういう空気が重い時にはとっても助かるジョークをとばして、
クラスが大笑いになった。 
この大笑いのなかで、韓国人Sも緊張がほころんだ顔をしていた。

今学期になって、私たちクラスメートは結構結束が強くなったのだけど、
英語で苦労しているSにも、本当に感心するほど
手を差し伸べてくれていたアメリカ人生徒。
彼女のペーパーの英語を手直ししてあげたり、
彼女が自信を失いかけている時も、励ましてくれていたり、
同じアジア人留学生として、見ていてホノボノする光景だった。

メディアには、大げさな誇張された部分しか出てこないと思う。
それはアメリカ側も韓国側も、いや日本のメディアでも。
クラスの皆も、そういうメディアに惑わされない事の重要性がわかっていた。

今回の問題は、一つの事柄だけを見つめて解決するものではないと
韓国人のSも、他の生徒たちも色々考えを述べていたけど、全くその通りだと思った。
今回の事件のうしろには、Multifacetedな問題がうごめいている。
私のクラスでは理解のある大人が多かったけど、
そうじゃないところも多いと思う。
この事件がきっかけでアジア人へのイメージはどう変わっていくのだろう。
Hate crimeが起こらないことを祈ってしまう。

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