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テキサスの空の下、猫の事、学校の事、家族の事。。。
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今学期もあと一ヶ月弱。
一学期目とはガラリと沢山のことが変わって、
精神的に大分と楽に過ごせるようになったかな。
学べることも多かったし、これからの自分の指針となる事も多かった。

質的リサーチのクラスでは、
一学期目に哲学のクラスで学んだ理論的枠組み、概念、理論、
そしてものの見つめ方の基本となる認識論、存在論等々を考えさせられつつ
事柄を
帰納的推理方でリサーチしていくという事を学んだのだけど、
これは私の性質に本当にあっていると思った。

年齢もあるんだけどね。
若い人達より、新しいことを吸収する力は全く落ちているのだけど、
その逆に、概念を組み立てていくという仕事は、
まさしく『人生の経験』が多ければ多いほど楽な仕事なのだ。
あー若い人達はものの理解が早いなぁと思うときもあれば、
歳をとっていたからこそ出来る事も在ると、
どちらもそれぞれ良いところが在るんだね。

クラスメートたち皆は、それぞれの長所を尊重して、
苦手なところはお互い助け合うというグループ意識も強まってきた学期だった。
最近では、学校以外にも皆で食事をすることも増えている。
この絆の強さは、もしかしてTrauma Bondingか?(爆)

残りは試験一つ、短めのペーパー一つと、政策分析のペーパー。
政策分析のペーパー提出の前に、自分のペーパーの内容を踏まえた
パネルディスカッションをリードしなければならない。
まだまだやる事満載だけど、あと一息なので頑張ろう。
まだまだ先は長いPh.D.という旅だけど、
一つ一つを大事に前に進んでいけば、ゴールが必ず見えてくるはずだから。
 

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先週、久々にテレビドラマを見て泣いた。
TVジャパンの連続ドラマ、『芋 たこ なんきん』
作家の田辺聖子さんの半生を描いたもの。

一緒に居れば、いつもおしゃべりする事が絶えない
心底仲良しな夫婦だった彼女が、
夫に先立たれ、お葬式でも気丈にすごしていたのだけど、
家に帰り、いつもの晩酌の時間にちゃぶ台に夫の遺影をおき、
全くいつものように、遺影に話しかけていた時、
彼が居なくなった事が行き成り現実化して、泣き崩れた。

私たち夫婦も、これに近い夫婦仲。(思いっきりノロケですが、引かんでね)
結婚して11年経つけど、二人でいる時間は話が途切れた事が無い。
私たちはお互いの最大の理解者でありたいし、
最大の批判者でもありたいと思っている。
田辺聖子さんのご夫婦も、ただの傷のなめあい的な仲のよさではなく、
何でも本当のことを語れて、それでいて根っこからお互いに愛情を持っていた。

そんな私が、その最終回を見たとき、
彼女の悲しみが、どっしりと手に取るように伝わってきた。
他の誰もその代わりを務められないほどのBest Friendを無くした悲しみ。
私には夫をなくす事なんか想像できないほど、怖いことなのだ。

人種の違う結婚だったからこそ、
お互いから沢山のことを学べている。
私のアメリカにおいての差別経験から、
彼はそれを初めて自分のことのように感じることができた。
白人として、頭で分かっていても、心で『人種差別』なるものを
私を通して経験できた。

その逆に、私は所謂白人という人達が、
逆差別なるものを経験する事も学ぶことが出来た。
そして、彼らは有色人種たちをOffendしない言葉を使うために、
公の場では、とても神経を使うのだという事も知ることが出来た。
そして、彼が逆に日本で差別を受けた経験も目の当たりにした。

お互いが違うからこそ、学べた事が多い。
だからこそ、私は自分がもし逆にステレオタイプで見られたら
嫌だと言う心があるからこそ、

『アメリカ人ってさぁ』
『テキサスの人間ってさぁ』
『白人ってさぁ』

という人を括ってしまい、決め付けてしまう言い回しを
出来るだけ使わないようにしてきた。
私自身、

『日本人ってさぁ』
『東京の人間ってさぁ』
『アジア人ってさぁ』

という言葉を日本にいた外国人に聞かされたときに、
人括りにしてしまわれる事に違和感を感じることがあったから。

夫と色々な話を、隠すことなく正面から話せる事は
私の何よりもの宝物だと思う。

『芋 たこ なんきん』
を見ていて、夫婦の会話の大事さを改めて教えてもらった気がする。

今も、どんなに忙しくても、夫との会話の時間は大事にしている。
私のBest Friendである夫。
いつまでも、長生きして欲しいと思った。
今学期のクラスの一つに政策分析というクラスがあるのですが、
社会政策(国家・政府・州政府等)の分析をするんですが、
元々政治関係には興味があるので、好きなクラスの一つです。
ただ、博士課程レベルでの政策分析リポートに要求されるものは
複雑であり、今までのものより掘り下げたものを要求されています。
それでも、面白い。

政策批判は、世論的には感情論を伴って
あちらこちらで行われているけれども、
本当に生産的に、論理的に、そしてアカデミックに批判するとなると
いい加減な場所から情報を引っ張ってくるわけにはいかないです。
学術的な文献から、そこに既存の概論の有無も確認して、
そして基底の枠組みを利用して、冷静に批判しなければいけない。
そうでなければ、実際その政策を変えていくアクションを起こすことは出来ない。

実際、アサイ所で得た情報
(例えばネットの誰でも手に出来る信憑性の低い文献、若しくは筆者の偏見を含む物)
を信じ込んで、その政策を批判することは危険なのだと、
在る一つの政策分析のプロセスの最中の今、色々考えさせられます。

そこには、多面なInterest groupsが存在する事、
ちょっと目には分からない長い長い歴史が隠れている事、
一つのグループには保守的な法律が、
思いもよらないもう一つの弱者グループの保護となることが多々あるという事。
右か左かという単純な二極の討論ではなく、
丁度この国の人種構成からなるように、多面な討論が成されるべきなんだと思います。

私が今取り掛かっている政策分析も、文献を読めば読むほど、
私が最初に認識していた事実から違う様相も見せられ、
色々考えさせられています。

学校の課題といいながら、
その後政策関係の専門ジャーナルに投稿する人も多いですが、私も今考え中です。
つまり、学生とはいえ、プロとみなされて、表に出て行くのですから、
感情的な部分や、いい加減な文献リサーチを土台にしてはいけないわけです。
勿論、その作業に今掛かっているのですが、
膨大な量の文献を読んでいるので、それをどう纏めていくのか、日々格闘中。(^^)
rinchanbed
女の子の中では一番大人しいリンちゃんは、
誰にでもなつく、ある意味八方美人な(^^)お嬢さん。
そして、何故か夫の匂いのするものが大好き。
今日も夫が脱ぎ捨てたシャツの上を陣取って寝てしまった、かわいいね。

ソーシャルワークの研究って何するの?と聞かれたのですが、
そもそも、前に書いたように、ソーシャルワークのサイエンスはソフトサイエンス。
研究室にこもって実験するようなハードサイエンスとはまた違うのですね。
外に生きている生身の人間、人間同士の関係、そして環境との関係など
研究室ではできない研究をするのですが。

研究する目的は、純粋に研究に使われるピュアリサーチもあれば、
実践に応用されていく、アプライドリサーチもあり、
そしてソーシャルワークには欠かせない、福祉政策関係の法律の研究もする。

どの研究の根底にもあるキーワードは
”Oppressed people (社会的に抑圧された人々)”、
”Marginalized people(社会から取り残された人々”
"Social justice(社会正義)”,そして”Social Change”
という事でしょうか。 ちょっと単純に分けてみましたが。
このOppresed Peopleを助けるHelping Professionがソーシャルワーカーですね。
つまり、ある意味人間に関わることは何でもというところもあります。
Oppressed Peopleには色々な人々が含まれるのですから。
貧困者、差別される人種、女性、子ども、ゲイ・レズビアン、移民、難民、。。。。
などなど千差万別。
ということで、研究者達の研究対象も広いということです。

研究の概念、理論、方法論も色々とありますが、
それは、その研究者個人がJustify(正当化)することが出来れば
どの方法でも良いということです。
その中でも、中々交わることが少ないのが、
事実、真実とは研究者が客観的に見る事ができるものなのか、
それとも被験者の主観的な内容が重要視されるべきなのかというところですね。
私にとっては、どちらかが絶対とはなかなかいえないのだけどね。
ただ、Realityは必ず客観的に誰の目から見ても平等に見ることが出来るって
そう思う事は、疑問が多いにあります。
ある意味、そういう見方は、研究者=権威者となりかねないから。
その問題に実際悩まされてきた人々の考える事は大事な論点であるべき。
彼らを置き去りにしてしまう研究は、
特に弱者であり、社会から抑圧されてきた人々の研究をするときには、
考えなければいけない事が多いと思います。
これはあくまでも私個人の意見ですが。

なーんて事を日々考えながら勉強しています。
研究者となっても、根底はソーシャルワーカー。
人を助けてナンボの世界なのだと実感しています。

5月に卒業予定の博士候補者達数名が
この数週間中に博士論文のディフェンスを行う。
簡単にいうと、コミッティーの教授達に囲まれ、
自分の博士論文の正当性を主張するという事なのだけど、
これに成功すれば、晴れて博士となり卒業。

私にはまだまだ先だと思いきや、
今のうちから、この数週間で行われる全てのディフェンスを見学するつもり。
Ph.D.の生徒や教授陣は招待されているので、誰でも見に行ける。
まだコミッティーメンバーを決めてない一年生にとっては、
それぞれの教授が、どういう質問をするのか、
どの教授がサポーティブかどうかをチェックするには最適の場所。
数人知っている人もDefendするので、
彼らの博士修行の総集されたものも是非見ておきたい。
皆無事にDefend出来ますように。(-人-)

ここの所、授業以外にも参加したい行事が多く、
片道一時間もかかる学校に頻繁に通っている。
でも、こうやって色々な人と会って人脈を作っておくのも大事な事だと思う。
勿論学校の授業もだいじだけど、これもバランスだね。

まだまだ先は長いけど、兎に角今自分が出来る事を一所懸命やる事が大事だと思う。
少しずつ、一歩ずつ歩いていく先に、Dissetationという大きなゴールが待っているんだから。

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